要約力は勉強しなおし!(続・「読解力を鍛える(つもりの)ために高校現代文の参考書を読む」)

 さきにエントリした、

inokori.hateblo.jp

 以後の読解力強化の一環として、これをやり始めた。

現代文読解の開発講座 (駿台レクチャー叢書)

現代文読解の開発講座 (駿台レクチャー叢書)

 

新装版はこれ。

 

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ)

 

 書店で新装版の方をパラパラとめくってみたが、構成や本文はほぼ同じで、多色刷り、レイアウト等の改変を行って見やすくした感じだったので、手持ちの旧版で学習開始。

 現在、3講目までやってみたが、たしかに「現代文読解力」がついてきているような感触がある。過去の入試問題を素材にして課題文の読解を、紙上講義と解説の中間くらいのスタイルで展開している。あまり堅苦しくない文章体で書かれているのが、あたしのような四十路読者には好もしい。

 近年の学参にはくだけた会話体で書かれたものが多くて、会話体を使えば読みやすい、親しみやすいものとして現役生に受け入れられているかはともかく、中年男性にとっては、自分とさほど年の違わない著者にやたらフレンドリーに語りかけられるのは当惑するし、反発したくもなる。その点、昔の参考書は「ヴィジュアル~」のような多色刷りなどほぼなく、格調高い文章で書かれたものが多かった。その当時現役だったあたしは、今とは逆に「もっとイメージしやすい、読みやすい参考書はないのか」と不満に思っていたこともあったわけで、現在の参考書はそうしたニーズを汲んで作られているのだろうが、ややもすると軽薄な印象を受ける。まぁ、読者とは勝手なものだと我ながら思う。

それはさておき、おそらくこの参考書の重要な特色は「読解力開発問題」と称する、課題文の意味段落を区分したあとで、90字から100字以内で「要旨をまとめよ」という要約問題である。3講分やってみたところだが、出来が悪い。著者の解説を読み進め、自分の作った要約と比較すると一部盛り込むべき部分が抜け落ちており、また、その脱落部分は著者が外してはいけない部分と指摘しているところで、その説明も腑に落ちるから、落胆も大きい。

これは何度も復習して要約力をつけていくしかないと覚悟した。

ところで、取り組んだ3講分の問題での課題文だが、次の本でも例題、練習問題として採用されている。偶然なのだろうか?

論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

 

 新版はこれ。

 

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)